火山が生み出した島を生かしたジオツーリズム

11月26日、おおいた姫島ジオシンポジウムは「火山が生み出した島を生かしたジオツーリズム」を基本テーマに3時間におよぶ基調講演とジオシンポジュウムが開催され無事終了しました。ここでは速報版として27日ジオウオークの写真6枚と概要を報告します。基調講演・ジオシンポジュウムの内容は後日報告の機会があると思います。
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日 時 11月26日(土)午後2時~午後5時
場 所 離島センターやはず
内 容 基調講演
   「天然記念物ってなに?」
     文化庁記念物課主任文化財調査官 桂 雄三 氏
   「ジオパークの取り組みと現状」
     独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員 
         渡辺 真人 氏
   パネルディスカッション
  「火山が生み出した島を活かしたジオツーリズム」
    コーディネーター 竹村 惠二 京都大学教授
    パネリスト    桂  雄三 文化庁主任文化財調査官
             渡辺 真人 産業総研主任研究員
             野田 雅之 大分地質学会長
             藤本 昭夫 姫島村長
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まずはこれまでの経過とその後の新聞報道を紹介します。

世界及び日本のジオウオーク状況・今後の動き・課題については次回報告します。このブログはジオウオーク(大地の公園、地質遺産)を応援する広報活動サイトです。ご意見など@tabukataniでツイートしていただければありがたいです。

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新聞報道より:地元大分合同新聞(抜粋)

○姫島は標本室 大分地質学会が「巡検会」[2010年05月11日]

姫島は今から約35万年前の火山噴火でマグマが噴き上がり、地表が急激に冷えてできた。国の天然記念物の黒曜石や年代の違う3種類のゾウの化石があるほか、藍鉄鉱(らんてっこう)が出土するなど多くの地質現象が確認できる。
同会は世界的に貴重な地形や地質、火山、断層などがある場所を自然公園として認定する「世界ジオパーク(地質遺産)」の候補地を探していて、姫島の地質資源を再認識する目的もあって訪れた。
○観光資源に 火口跡や地層を県が環境整備[2011年9月18日](抜粋)

大分県は市町村と連携して、各地にある貴重な地質や地形を含む景観を観光資源や教育の素材として活用する取り組みを始める。大昔の火山活動で生まれた火口跡や数億年前の堆積物が露出した地層といった、そこでしか見られない地質・地形が対象。専門機関が認定する「ジオパーク」の仲間入りを目標に掲げている。周辺環境の整備に加え、観光コースの開発や地元ガイドの養成も進める方針だ。

姫島村では七つ確認されている火山の火口跡や溶岩ドームで形成された山を、徒歩や海上から見学する観光ルートづくりと歩道整備を検討している。藤本昭夫村長は「一年中見学できる新たな観光資源になる。島の交流人口の増加につなげたい」と期待する。

○「姫島をジオパークに」シンポジウム :大分放送記事20111126
 貴重な地形や地質を観光などに活用する自然公園「ジオパーク」の認定に向けて、姫島村で26日シンポジウムが開かれました。
およそ10万年前、火山活動でできた姫島には、黒曜石などによる自然のままの地形が残されています。 この貴重な地形や地質をもつ島全体を観光資源として活用していこうと、村は「ジオパーク」としての認定を目指していて、26日開かれたシンポジウムには村民など170人が参加しました。
シンポジウムでは国内で20地域がジオパークに認定されていることなどが紹介されました。 姫島村は今後推進協議会を立ち上げ、日本ジオパーク委員会に認定の申請をする予定です。

○豊富な地質資源・姫島をジオパークに:2011年12月03日大分合同新聞
 火山の噴火によってできた姫島にある黒曜石などの豊富な地質資源の魅力を見直して「ジオパーク」の認定を目指そうと、県と姫島村は村内で「おおいた姫島ジオシンポジウム」を開いた。藤本昭夫村長は「観光資源として期待しており、認定を目指したい」と述べた。
基調講演では独立行政法人産業技術総合研究所の渡辺真人主任研究員が認定までの道筋を示し、「まずは地域の誰もが地質資源の価値を理解した上で、地域で生かす仕組みを構築することが大切」と強調した。
 続けて「火山が生み出した島を活(い)かしたジオツーリズム」と題してパネルディスカッション。野田雅之大分地質学会長は「黒曜石や鉄の結晶の一種の藍鉄鉱(らんてっこう)、年代の違うゾウの化石が出たりと狭い地域に貴重なものが多くある素晴らしい場所」と評価。桂雄三文化庁記念物課主任文化財調査官は黒曜石を天然記念物にするため島を訪れた際の調査を振り返り、「姫島全体を天然記念物にしてもよかったと思う」と島の魅力を強調した。
<ポイント> ジオパーク
 地形の成り立ちや仕組みと、生態系や人間生活への関わりを考える場所。日本ジオパーク委員会が認定する「日本ジオパーク」と、世界ジオパークネットワークが認定する「世界ジオパーク」がある。日本ジオパークは20カ所。地元住民が保全し、教育や観光などの地域振興に活用する「ジオツーリズム」が進む地域もある。

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以下、26日スナップ写真の紹介11枚・27日ジオウオーク写真6枚、当日会場配布のパンフレットのコピーを添付しました。

 

















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火山が生み出した島を生かしたジオツーリズム への5件のフィードバック

  1. Masanori Omagari より:

    「ジオパーク」と言う言葉を初めて知りました。素人考えですが他の言葉で表現すれば「地球物理学為の生きた標本場所」になりませんか??
    これを機会に地球を営みを知り地球と共存する知恵を人類は学ぶ必要がありそうですね。地球との共存も大変。地震、火山、洪水、地滑り、深層崩壊、炭酸ガス、オゾン層・・・・・・。
    そして田深谷住人さんが言う処の「地球と会話できる人」が輩出されるといいですね。
    姫島は海の幸以外に地球物理学の幸もあるということですか???。
    藤本村長さん、姫島が永遠に続くようにこれからも頑張ってください。
    「火山が生み出した島を生かしたジオツーリズム」の記事ありがとうございました。セイテン。

  2. tabukatani より:

    コメントありがとうございます。ジオパークは日本では地質遺産と言っていて比較的新しい。世界登録は日本が4件、全世界で80件余ある。「地球の公園」という意味の方が正解。ご指摘のとうりです。日本では登録予備軍が20件ぐらいあり、姫島はこれから仲間入りをめざすことになります。追って詳しい解説を掲載予定。応援をお願いします。管理人。

  3. ゲッテン より:

    又また新たなテーマの発見と挑戦、敬意を表します。
    「ジオパーク:大地の公園:地球の公園」→地質学と地形学、景観、地形等に関する学問を→それだけに留まらず、一般化、拡大して観光とコラボレートさせ、ジオ・ツーリズムと言う新分野の対象地として、姫島が格好の要件をもっていると言うことですか。ネット検索してみると、国内に14ヶ所程有るようですが、いずれも特徴的な地質学的環境をもち、姫島のそれも十分な要件をもっているようで期待大との様子、全国版、いずれは世界版となるよう祈ります。

  4. tabukatani より:

    仰せの通り。 古くて新しい生き方!古くて新しいマツリゴトの形体!
    とも言って良いのでは。ふと思ったが安国寺の弥生時代の政治形体が姫島方式(真にムラオサ(村長)が住民の幸せを考えて取り仕切る形体)であったのでは???
    別の記事によればかってのローマ、マヤ、イースター文明も消滅した歴史がある由。
    姫島の自治体のみが生き延びているのでは???
    ”荒城の月”4番の歌詞に「天上影は替ねど 栄枯は移る世の姿」 と
    ・・・この記事はnaraseitenさんからの転載記事です。・・・

  5. tabukatani より:

    明けましておめでとうございます。
    大急ぎで新聞販売店に走りました。
    正月の付録かと思っていましたが、一面トップの特集記事の導入部。これで姫島は全国区ですね。
    数年前の夏、狐踊りを見ながら、合併を断った理由を同級生の元助役がしみじみ語っていたことを思い出しています。
    ありがとうございました。
    .・・・大阪在住の青木さんのメール転載です。・・・

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